【風俗】貴方が求めているのはどのような風俗ですか?ブログ:21/10/27
ボクのパパは膵臓ガンになってしまった。
もって6ヶ月とのこと…
「なんじゃそりゃ…」
はじめて聞いたとき、ボクは全然実感がなかった。
ボクは、パパが風邪をひいた姿すら一度も見たことがなく、
「体が丈夫なだけが自慢だ」
とパパ自身も常々言っていた。
そんなパパがガンだなんて…
ボクは母親が嫌いだけど、パパは大好きだ。
ボクが高校を卒業して
芸大の写真学科に行きたいって言ったときも、
母親はつぶしがきかないと言って反対していたけど、
パパはやりたいことをやるべきだ!と賛成してくれた。
ボクにとって、パパは良き理解者だったのだ。
1日1日と、
日ごとにやつれていくパパを見て、
「もう助かる見込みはないんだな」と悟ったとき、
ボクはパパが楽しそうなところを撮影することに決めた。
バイト先のギャラリーが
14日間個展をさせてくれると言ってくれた。
ボクは、大好きなパパの写真集をつくろうと決めた。
死んでゆく人の最期を写真に撮るなんて不謹慎だ!
…という人もいるかもしれない。
でもパパは「面白そうだな」と言ってくれた。
病室で呼吸器をつけられたパパを撮影した。
パパが営んでいたうどん屋の常連客が次々と病室に訪れて、
あまり多くを話すことはできないけれど、
やさしい表情で迎えるパパを写真に撮った。
パパが亡くなって、ボクはパパの写真展を開いた。
ギャラリーに訪れたパパの常連客や弟子たちは涙を流し、
写真集をめくりながら、パパとの思い出を語ってくれた。
写真はボクとパパとの共同作品になったと思う。
母親との関係も少しずつよくなってきている。
ボクはパパの息子に生まれて、
本当に良かったと思う。