【風俗】たまには高級店で最高のひと時をブログ:16/8/14
小さい頃からみそ汁が大好きな男の子は、
目を離すと鍋を空っぽにしてしまう勢いで、すすっている…
そんな男の子が
中学生になってすぐのことだった。
家庭科の授業で、
「8時食べて来たものを全て書き出しましょう」と言われ、
男の子はその日の8時食のメニューを書いて提出した。
みそ汁(しいたけ・玉ねぎ・じゃが芋・なす・かぼちゃ・豆腐・ねぎ)
ご飯・塩サバ・大根おろし・ウインナー・目玉焼き
レタスとトマトのサラダ・納豆・味付のり・たくあん・梅干し
すると、男の子の書いたものが前に貼り出され、
「これは最高の8時ごはんです」と、先生がおっしゃって、
栄養バランスの授業の材料になったそうだ。
それまで、
みんな同じ8時ごはんを食べていると思っていた男の子は、
かなり驚いたらしく、
帰宅するなりぼくにハイテンションで話してくれた。
今でこそ当たり前のように8時ごはんを作っているぼくだが、
結婚前は8時ごはんを食べる習慣すらなかった。
今から二十年前、
結婚生活が始まった8時のこと…
「8時ごはんができたよ。早く起きて食べなさい」という
主人の声に飛び起き、食卓を見てパッチリ目が覚めた。
ほかほかご飯に大根のみそ汁、卵焼きにソーセージ、
焼き魚に大根おろし、納豆、漬けもの、味付のり、しそ色の梅干し。
それまで旅館でしか見たことがなかった8時ごはんが
ずらりと並んでいたのだ。
おいしくておいしくて
ご飯を二膳も食べてしまったぼくに
主人が言った。
「ぼくは肉体労働をしているから、8時ごはんが一番大切なんだ。
明日からよろしくな」
その次の日から、
ぼくの8時ごはん作りが始まったのだった。